エンタープライズアジャイル勉強会に参加しました(資料公開)

さる7月20日、オージス総研様からのお誘いで、エンタープライズアジャイル勉強会に参加、DA2.0について講演する機会をいただきました。当日は、オージス総研の藤井拓様がSAFeを、私がDAD2.0(DA2.0)を紹介という、””ダブル藤井(あるいは白黒藤井)”でお時間をいただきました。その際の資料をこちらでも公開します。ま、こう言っちゃ何ですが私の資料は「私が話すことを前提とした資料」のため、読んでいると「?」と思うところはあるでしょうが、私は気にしませんw。

ちなみに、この資料の最後で「お問い合わせ」の連絡先としてメールアドレスを提示しています。今年はDADのご紹介の場を出来るだけ多く設けよう(プライベートの時間を使ってでも)と考えています。外部団体のイベントで不特定多数のかたを前に講演・・・というのも有効な手段だと思いつつも、DADのキモでもある「置かれた文脈を意識したアジャイル」の精神に鑑みて、やはりオンサイトでの説明会や勉強会で、そのお客様のコンテキストを意識しつつのご紹介のほうがより適切にも思えています。
そこで、この連絡先ですが、以下のように使い分けたいと思っています。
・gmailのアドレス:これは、会社(ヒューレット・パッカードの社員なのです、わたし)の立場を離れて、DADをお奨めする一エンジニアという立場での説明を希望される場合の連絡先とします。
こちらは完全にボランティアベースなので、以下の点に配慮いただけると助かります。
- 説明会あるいは勉強会の開始時間は、できれば16時以降開始で。真っ昼間に設定されると、有休とか消化して対応ということになるので。どうしても真っ昼間という場合は、相談しましょう。
- 宿泊を伴うような遠隔地については、自腹負担が難しいので、なんらかのご負担をお願いすることになると思います。

・hpe.comのアドレス:こちらは会社の公式のアドレスです。DADだけでなく、弊社のツールも加えたトータルの仕組み作り(例えばテスト&品質管理とか)にも関心がある場合には、こちらに連絡いただければと思います。その場合弊社の営業職社員も同席します。

参加者4~5名を最小開催人数として想定しています(個人の勉強というレベルまで対応していると、きりが無くなるかもしれないので)。
・・・とまぁ、DADをさらに普及させたい!という感じで。

なお、本サイト自体も近々DA2.0に合わせて更新する定です(すでに作業中)。それと前後してこのサイトにもお問い合わせ先情報を入れるつもりです。

What and Why DAD


なぜ、DADか?(Why DAD? )

ディシプリンド・アジャイル・デリバリー(DAD)プロセス・ディシジョン・フレームワークは、ITソリューションのデリバリーのための、ピープルファースト、学習指向のハイブリッドアプローチである。DADは、リスクと価値のデリバリーライフサイクルを採り、ゴール駆動であり、エンタープライズ対応し、そしてスケーラブルだ。DADフレームワークの適用を考慮すべき理由をいくつか挙げてみよう:

  1. スクラムが捨て去ったものをDADは掬い上げている(DAD picks up where Scrum leaves off.)  DADフレームワークは、アジャイルソリューションデリバリーライフサイクルを網羅的に定義するために、すべてのアジャイルのテクニックを、どのように組み合わせ、スクラムがカバーする範囲を越えて使うかを説明している。スクラムと同様、DADフレームワークはリーダーシップや役割&責務、要求の変更管理を取り扱う。スクラムとは違いDADはそこで留まらない。ソフトウェア開発の他の重要な局面―アーキテクチャ、設計、テスト、プログラミング、文書化、デプロイやその他諸々―も取り扱う。つまり、DADはアジャイル開発が実際にはどのように行われるかについてかなり幅広い知識を提供しており、スクラムが読者諸氏に背負わせた”重量級のプロセス引き上げ作業”を肩代わりしている。
  2. DADは現実的である(DAD is pragmatic.)  DADフレームワークはガイダンスを提供するが、あらかじめ詳細な手順を記述してはいない。それはあなたが直面している状況を反映するよう戦略を簡単にテーラリングできるようにするためだ。これを効果的に行うために、プロセス指向の選択肢とそのトレードオフが何かを理解する必要がある。DADフレームワークは、プロセスゴール駆動アプローチを通して、これらの選択肢を明らかにする。
  3. DADは、リーンもアジャイルもサポートする(DAD supports both lean and agile ways of working.) DADフレームワークは複数のデリバリーライフサイクルをサポートする。スクラムベースのアジャイルライフサイクル、カンバンベースのリーンライフサイクル、継続的デリバリーライフサイクル、リーンスタートアップベースの探索的ライフサイクルだ。チームは自分たちの置かれた環境のユニークさを知り、その結果、一つのプロセスサイズですべてに適合させるのは無理だと知る。小さな会社においてさえ、あるチームはアジャイルアプローチを採用し、あるチームはリーンアプローチを採用し、それらを組み合わせてさえいる状況をこれまで目にしてきた。ひとつのプロセスサイズをすべてに適合させるのは無理なのだ。
  4. DADは経験主義に基づく(DAD is based on empiricism)    数年に渡ってScott AmblerとMark Lines、そしてDADへ貢献してくれている方々が、世界中で、様々な業種や環境の数百におよび企業を訪問したり仕事をしてきた。DADフレームワークは、これらの組織によって適用された実証された戦略をつかまえ、各々の戦略の強みと弱みを記述しており、それらをいつ採用すべきかあるいはすべきでないかのガイドを提供している。
  5. DADは、スケーリングための強固な基盤を提供する(DAD provides a solid foundation from which to scale agile.)  DADフレームワークはアジャイルやリーンのスケーリングを成功裏に行うことをサポートするいくつかの方法を提供する。第1に、デリバリーライフサイクルを網羅し、ソフトウェア開発の多岐に渡るアドバイスは、アジャイルを実際にどのように成功裏に適用するかの答となる。第2に、ゴール駆動アプローチは、スケーリングが必要とされる環境で開発しているアジャイルチームが直面する困難さに対応して、読者のアジャイルプロセスをテーラーリングするために求められる柔軟性を提供している。第3に、DADフレームワークは、DevOpsや明示的なアジャイルガバナンス、エンタープライズ対応(Enterprise Awareness)といった、スケールに際して求められる基盤となる多くの概念を構築している。
  6. DADはSAFeを実現可能なモノにする(DAD enables SAFe.)   SAFe は構築作業の詳細は読者に任せているが、これが結果として多くの組織でうまく機能していない。DADは、SAFeの過ちをカバーする強固なプロセス基盤を提供しており、実際にSAFeを補完している。
  7. DAD はSAFeの先を行っている(DAD goes beyond SAFe.)  DADフレームワークは、大規模あるいは地理的に分散したチームの編成に関して複数の戦略を説明為ている。アジャイルやリーンといったソフトウェア開発をスケールさせるアプローチで取り得る様々なオプションーSAFeが提供していないコンテキストに応じたオプションを提示している。
  8. DADチームはソリューションをデリバリーする、ソフトウェアだけに留まらず(DAD teams deliver solutions, not just software.) DADは私達が開発するソフトウェアは、ハードウェア上で実行され、もしかしたらアップグレードが必要であり、文書によってサポートされるモノだと認識している。利害関係者は、彼らが直面している状況における新たなニーズに対処する為に、彼ら自身のビジネスプロセスを進化させる必要もあるかもしれず、時には組織の構造にさえ手を入れる可能性がある。つまり、DADチームは、ソリューションをデリバリーする。ソリューションとは、ソフトウェアや、ハードウェアを変え、サポートする文書を作成し、ビジネスプロセスを改良し、時には組織構造をも改善することも含まれる。
  9.  DADは進化している(DAD is evolving.)  私達は現場で実践する立場で常に学び続けている。常に新しいアジャイルやリーンの戦略を試すことで学び続けている。これらを通して学んだことは、常にDADフレームワークに取り入れられている。
オリジナル:Why DAD?
http://www.disciplinedagiledelivery.com/why-dad/
 (翻訳 藤井智弘)

ディシプリンド・アジャイル・マニフェスト

このディシプリンド・アジャイルマニェストは、2001年に記されたオリジナルのアジャイルソフトウェア開発宣言を拡張し、DAフレームワークの背景となる哲学を反映させたものだ。

私達が認める価値

私達は次の価値を認める:

プロセスやツールよりも個人と対話
包括的なドキュメントよりも使用可能なソリューションを
契約交渉よりも利害関係者との協調を
計画に従うことよりも変化への対応を

 すなわち、左記のことがらに価値があることを認めつつも、ディシプリンド・アジャイリストは右記のことがらにより価値をおく。

ディシプリンド・アジャイルマニフェストの背後にある12の原則

  1. 利害関係者の満足を最優先し、価値のあるソリューションを早く継続的に提供します。
  2. 要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。
    変化を味方につけることによって、そのお客様の競争力を引き上げます。
  3. 使用可能なソリューションを、2-3週間から2-3ヶ月という
    できるだけ短い時間間隔でリリースします。
  4. 利害関係者と開発者は、プロジェクトを通して日々一緒に働かなければなりません。
  5. 意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを信頼します。
  6. 情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法は、フェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。
  7. 使用可能なソリューションこそが進捗の最も重要な尺度です。
  8. アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。スポンサー、開発者、そしてユーザは
    一定のペースを継続的に維持できるようにしなければなりません。
  9. 技術的卓越性と優れた設計に対する不断の注意がアジリティを高めます。
  10. シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にすること)が本質です。
  11. 最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的なチームから生み出されます。
  12. チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、
    それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。
  13. 組織のエコシステムの中でアセット利用を促進し進化させます。それらのアセットに責任を担っている人々と共に作業します。
  14. ワークフローを可視化することで、しかかり作業を最小に維持しながら一連のデリバリーフローがスムーズに流れることを助けます。
  15. 組織のエコシステムは、アジャイルチームの努力を反映しまたそれを高めるよう進化しなければなりません。また、非アジャイルあるいはハイブリッドチームを十分サポートできる柔軟なものでなければなりません。
http://www.disciplinedagiledelivery.com/disciplinedagilemanifesto/
 (翻訳 藤井智弘)