センターオブエクセレンス(CoEs)

センターオブエクセレンス(CoE)は、あなたの組織の中で、専門的能力と専門的技術を持ち、指導的立場でその知識を広めることを業務とするグループだ。CoEsを、後ほど述べるプラクティス・コミュニティ-ときどきギルドともいわれる、と混同してはいけない。ここ数年では、アジャイルCoEs、テスティングCoEs、DevOps CoEs、アーキテクチャCoEsが、組織の中でContinuous Improvement(未翻訳)の努力を支援するために作られて来ている。

ここでは、次の項目について説明する。

なぜCoEsか?

センターオブエクセレンス(CoE)は一般的に、組織内のスキル/知識の不足に対処するために作られている。CoEのメンバーは、コーチである。つまり、アジャイルCoEは、アジャイルコーチの集合、テストCoEは、テストコーチの集合などである。CoEのコーチは、Continuous Improvement(未翻訳)の活動の多くと関わることになる:

  1. 技術の見極め。コーチは他のコーチおよび彼らがコーチングしている人々と一緒に仕事をすることで、仕事のやり方を改善するための潜在的な手法(プラクティス、戦略、原則)を見極め、人々が採用すること助けるだろう。
  2. 技術の共有。コーチは、実践者たちが、お互いに有効であると気づいた技術を共有するのを助けるだろう。学習する組織を作り上げるのを手助けするのは、CoEコーチが彼らの努力の成果をスケーリングする第一の方法であり、かつ、もっと良いことに彼らの任務完了への道のりである。
  3. 技術の明文化(Capturing)。CoEコーチは実践者たちと一緒に、実行可能な技術の明文化を行うだろう。それによって彼らのプロセスと戦略に関する組織的な記録が作られる。
  4. チームの支援。CoEコーチの第一の任務は、個人とチームの学習を支援することだ。以下のゴール図にある通り、さまざまな戦略が利用可能である。
  5. CoPsの立上げ。CoEは、非常に多くの場合、複数のプラクティス・コミュニティを始めるか、少なくともその設立を支援して、彼らの学習を手助けするだろう。例えば、アジャイルCoEは、アジャイルCoP、アジャイルテストCoP、リーンアーキテクチャーCoP、および他のCoPの立上げを助けるだろう。
  6. 改善の統制。多くの場合、CoEはメトリクスの収集および追跡を行い、それによって組織のCoEへの投資の正当化と統制の両面を行うだろう。

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CoEの形成

CoEは、スキルと知識、および人々をコーチし訓練するのに適した能力を持ち、そして自ら学び続ける意欲を持つ人々を特定することによって作られるだろう。以下のテーブルは、CoEコーチを見つけるための一般的な戦略の長所と短所を示す。

戦略 長所 短所
組織内から採用 その人は、あなたの組織内で知られており、かつ(願わくば)尊敬されている。

その人は、あなたの組織的環境の舵とりをする方法を知っている。

あなたの組織外でCoEのトピックに経験が無いかも知れず、その結果、”ここではそういうものだよ”のように言われたら、苦労するかもしれない。

現在の部署の仕事にまだ追われているかもしれない。

多くの場合、初めてCoEコーチになる。

新しい従業員を雇用 あなたの組織に新たな視点と新鮮な経験をもたらす。

多くの場合、CoEコーチの経験がある。

特に、CoEのトピックに経験があり有望な候補者を特定するのを手助けしてくれる人々をあなたがまだ持っていないなら、見つけるのは非常に難しくなる。

期待外れだとしても、正規従業員を解雇するのは難しいかもしれない。

コンサルタント/請負業者を雇用 多くのエキスパートがコンサルタントになっているので、候補者を見つけるのはより簡単である。

彼らを十分に試したら、正規従業員として雇用する機会があるかもしれない。

特に、CoEのトピックに経験があり有望な候補者を特定するのを手助けしてくれる人々をあなたがまだ持っていないなら、このタイプの人を見つけるのは難しい。

CoEsは自己組織化するだろう。そして大きなCoEsの中には、多くの場合CoE Leadと呼ばれるTeam Leadが、チームを誘導するために現れるだろう。

CoEsと他のチーム

CoEsは、他の2つのタイプのチームと密接な関係をもち、メンバーも重複している。

  1. プラクティス・コミュニティ(CoPs)。プラクティス・コミュニティは、技能や職能を共有する人々の集合であり、互いから学び合い彼ら自身や組織までも発展させるために寄り集まっている。CoEとCoPの根本的な違いは、CoEは、多くの場合組織によって、業務として人々をコーチし、教え、指導するメンバで意図的に作られるが、CoPは通常資金を供給されない自主的なチームだ。CoPsは、彼らの自発性によるものであるため、多くの場合CoEsよりはるかに長い間存続する。また、CoEは公式な資金供給がいったん停止したときに、CoPsとして再生する場合もある。
  2. 作業チーム。非常に多くの場合、あなたの組織の中にCoEがサポートする業務活動の一部またはすべてを目的とする作業チームが存在するだろう。例えば、EA戦略の発展とサポートを実際の目的とするEnterprise Architecture (EA)(未翻訳)チーム(または、単にアーキテクチャチーム)があるかもしれない。それと平行して、人々がアーキテクチャスキルを学習し共有するのを助けるアーキテクチャCoEも、さらにはアーキテクチャCoPもあるかもしれない。CoEは一種の作業チームであることに留意すべきだ。

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オリジナル:Centers of Excellence (CoEs)
http://www.disciplinedagiledelivery.com/people/centers-of-excellence/
(翻訳 大脇斉)

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